ゆず日記

戦う Vimmer 兼 Dvorakユーザ 兼 Kinesisユーザ 兼 おぺらー が戦わないブログ

Kinesisの機能まとめ

個人的Kinesis初期設定のまとめ - ゆず日記の完全版。
ちょっと前にUbuntu環境で使うKinesis設定からMac & Windows環境で使う設定へと移行作業を行いました。

その際にいちいち英語の説明書を見るのが面倒だったので、Kinesisの設定変更方法や、機能を全部ここに纏めます。
全機能の挙動をしっかり確認したわけではないので間違いがあったらご指摘願います。

配列を変更する

Progrm + Shift + F5 QWERTY/Dvorak切り替え

Kinesisでは両サイドのキーはRemapしない模様。
Dvorak配列はSの右(ホームポジション右手小指ひとつ右)が-なのに\にならない他、/が打てなくなるので注意。*1

親指にあるキーをWindows, PC(non-windows), Mac用に変更する

設定する為のキー キー配置(左から順に)
Windows = + w Ctrl, Alt, Windows, Ctrl
PC(non-Windows) = + p Ctrl, Alt, Alt, Ctrl
Mac = + m Command, Alt, Ctrl, Command

Windows, PCモードをMacで使うと特定キーは以下の挙動となる

Windows/PCモード時のキー Mac時のキー
Backspace "Forward Del"
Enter Return
Alt Alt/Option
Windows Command

他にも、以下のキーも変更となる。

Windows/PCモード時のキー Mac時のキー
F12 Eject
PrintScr (何故か)DashBoard*2
Scroll Lock Power
Pause (何故か)明るさ↑*3
Keypadの= 無効*4

Progrmキー

単体では何の動作もせず、他のキーと組み合わせることで効果を為します。
詳しくは後述。

Progrm + F10, F11, F12キー

Progrmキー + F10, F11, F12キー で特殊機能を利用可能です。
キーボードのそれぞれのキー上部に機能名が印字されてますね。

Progrm + F9 Repeat Rate*5
Progrm + F10 Disable Macro
Progrm + F11 Macro
Progrm + F12 Remap

Keypadキー

Keypadキーを押すと"embedded layer"モード、所謂NumLockの状態になります。
Kinesisの素晴らしい点はこのレイヤーにもRemapが可能であることです。
つまりNumLock offの状態をnormal layerとすると、

normal layerのq q
embedded layerのq '

などと全キーに割り当て可能なのです。やる気になればKeypadキーのon/offでQWERTYDvorakが切り替え可能になるのですね!(絶対使わない)

Enbedded Key Action

Embedded Layerの時には特定キーの役割が変わります。

PrnitScr Windows/Command
Scroll Lock Windows/Command
Pause Application

LED

4つのLEDの役割です。点灯時はそれぞれがActiveになっていることを示します。

A Caps Lock
1 NumLock(基本常時点灯)
Scroll Lock
テンキー記号 embedded Keypad(layer)

現在のバージョン・設定を確認する

テキストエディタ上などで、=キーとsキーを同時押しすると、バージョン・設定情報が出力されます。

= + s バージョン・設定情報出力

Ex. ) v3.1[SL K H x e]

手元で確認した場合のそれぞれのバージョン・設定情報はこんな感じだった

WIndowsモードの時 v3.1[SL K H e]
PCモードの時 v3.1[SL K H x e]
Macモードの時 v3.1[ ]

[ ]内の意味はマニュアルから推察するにこう。(意訳募集。)

SL Scroll Lockが有効なモード
K Keypadの=と=は同一なモード
H Keypboard stays awake when computer sleeps setting is active
H x Stay awake Setting is active
e Fast mouse speed is set

電子音のON/OFF

Progrm + - Caps Lock有効/無効切替時などの電子音on/off
Progrm + \ キー押下時の電子音on/off

初期化

大きく3種類。点滅するまで長押しすると発動。

remap, macro情報初期化。ただしmacroの記録数やDvorak配列は初期化しない。 Progrm + Shift + F10
remap, macro情報初期化。macroの記録数も初期化。 Progrm + 両方のShift + F10
工場出荷時 (PCの電源を入れる前から)F7

macroの記録数

Kinesisのmacroは「記録できるmacro数」が変更可能。なお、変更に応じて「1つのmacroで記録できるキーの数」も変化する。
Kinesisのモデルと記録できるmacro数に応じた「1つのmacroで記録できるキーの数」

24 macro 36 macro 48 macro
Advantage 56 38 28
Advantage Pro 142 94 70

どれでも充分に記録できる気がするのは気の所為。

macroの記録数の切り替え方法

24 macro Progrm + Shift + F2
36 macro Progrm + Shift + F3
48 macro Progrm + Shift + F4

modifierキーの押しっぱなし

マニュアル読んでて今知った機能。
どうやらCtrlやShiftキーを押しっぱなしにできるらしい。押しっぱなしにしたキーを押せば解除。

modifierキーを押しっぱなしの状態にする Progrm + modifier + F6
解除 modifier

Remap

RemapはProgrm + F12を押した後に、割り当てたいキーを押した後、そのキーを割り当てる対象のキーを押す。
例えばEscをHomeキーに割り当てたい場合、Escキーを押した後にHomeキーを押す。
Remapは続けて可能。すべてのRemapが終わったらProgrm + F12を再び押す。

*キー入力 *LEDステータス
Remap開始 Progrm + F12 LED高速点滅
Escをコピー 割り当てたいキー(Escキー) LED低速点滅
EscをHomeキーに割り当て Escを割り当てたいキー(Homeキー) LED高速点滅

Remap時の注釈

  • Dvorak配列にしていても、Remap時はQWERTY配列
  • Keypad有効時にRemapするとembedded layerでRemapできる
  • Caps Lockキーを割り当てると無効になる

Macro

MaroはProgrm + F11を押した後に、マクロを発火させたいキーを押した後、マクロで実行するキーを押す。
例えばCommand + Option + RをPage Downキーに割り当てたい場合、PageDownキーを押した後にCommand + Option + Rキーを押す。
Macroの割り当てが終わったらProgrm + F11を再び押す。

*キー入力 *LEDステータス
Macro設定開始 Progrm + F11 LED高速点滅
Page Downキーをマクロ発火キーとしてセット 発火させたいキー(Page Downキー) LED低速点滅
Command + Option + Rをマクロとしてセット Command + Option + R LED高速点滅

クリック

Keypadの5キーがクリックに相当します。
つまり、Keypadの5キーを別のキーに割り当てれば、そのキーはクリックとして動作します。

Keypadの5キー クリック

Internanional key

KinesisではInternanional keyと呼ばれるものがある。挙動は以下。

Internanional key §(セクション記号)
Shift + Internanional key ±(プラスマイナス記号)

利用シーンが全く思いつかないのでEscとして利用。Vim使いは余っているキーがあったらどこでもEscキーを割り当てる習性があります。

Multimedia Groupモード

Fnキー群をMacでよくある特殊機能に割り当てる

= + n Multimedia Groupモード on/off



F3 Previous Track
F4 Play, Pause
F5 Next Track
F9 Mute
F10 Volume Down
F11 Volume Up
Pause Stop

Internet Groupモード

かんたんインターネットボタン♪とかのアレ。

= + i Internet Groupモード on/off


F7 Email起動
F8 Browser起動

その他の機能

要補完。

= + t テストモード
= + e Windows, PCモードでもMacの=と同じ挙動にする
= + g デバッグモード
= + h Num Lock
= + k Sleep時でもキーボードをActiveにし続ける(Macモードではoff)。
= + ScrollLock Scroll LockキーのScroll Lock/Powerの切り替え
= + v 詳細不明
= + x WindowsモードとPCモードの切り替え


まとめ

1年使ってても知らない・使いこなしていない機能が多いKinesis、奥が深い...。
今は円高の影響か、日本の代理店での売値がかなり安くなり、個人輸入するより安いのでこの多機能なキーボードを買ってみるいい機会だと思いますよ。
ボクももう1個買ってこんなことしてみます。

*1:もちろん勝手にRemapするけど。

*2:マニュアルに載ってません。

*3:マニュアルに載ってません。

*4:MacのKeypadの=は他の=とは別の為

*5:マニュアルに載ってません。