ロールシャッハ・テストを受けたよ(前編)
テスト中なのでオチはまだ無いです。
何で受けたか
このところ睡眠障害を患っていて、産業医の所属先の心療内科へ通院中。
睡眠導入剤などの処方と共に「心理テストも受けましょう」ということに。患者の身として断る理由も無く1ヶ月程前に予約。
最近は睡眠障害自体の症状が快方に向かっているが、先日そのまま受けるように言われたのでホイホイ受診。
直前の会話
既に心理テスト始まっているのかなと思ってたけど、違かった。
医師「主治医からはどういった心理テストか聞いてますか?」
ボク「いえ全然。」
医師「何で受けることになったかとか聞いてます?」
ボク「いえ全然。当時は症状悪化していたので精神的にも若干参っていたので、その時の状況を鑑みて受けることになったのかと。ただ今は症状軽いですし、元々鬱じゃないと思っているので...」
医師「んー、心理テスト受ける必要性感じてますか?」
ボク「正直あんまり…。 当時は症状がはっきりしないままだったので、受けろと言われて1ヶ月後の本日に予定入りましたけど、現在では症状が快方に向かっているので正直微妙です。でも今の心理状況が安定していると確証が得られればいいかなとは思います。」
医師「えーとですね、今回のテストは性格の傾向などを分析するものなので、症状を診断するものではないんですよ。鬱病のテストとしては最初にSDSテスト*1行ってますしね。本当に主治医から何の目的で受けるのか聞いてなかったんですか?」
ボク「いえ聞いてないです。逆に先生は主治医から何も伝えられてないんですか?」
医師「その先生と会話する機会があまりないので…」
ボク「この時期にテストだと、結果を基に今から治療方針変更する訳でもないんですよね。」
医師「(カルテ見ながら)うーん、受ける必要性あまりないんじゃないかなぁ…」
えー。
通院中この病院は医師間の意思疎通がずっとこんな感じだったので、もういいやと次へ。
ボク「ちなみにこれも含めて心理テストなんですか?」
医師「違いますよー、これから始めるんですが、受ける本人の意志が大事なテストなので、同意を取ってからの開始となります。」
なるへそ。
ロールシャッハ・テスト
ボク「ちなみにテストって何やるんですか?ロールシャッハ・テストとかですか。」
医師「そうです。ロールシャッハ・テストです。」
あー、あれかー。
ロールシャッハ・テスト(英: Rorschach test, Rorschach inkblot test)は、投影法に分類される性格検査の代表的な方法のひとつである。被験者にインクのしみを見せ、それから何を想像するかによって人格を分析しようとしたもの。スイスの精神科医ヘルマン・ロールシャッハによって1921年に考案された。ロールシャッハ法、ロールシャッハ検査、ロールシャッハ検査法などとも呼ばれる。
特命リサーチ200Xとかアルジャーノンに花束をとかで見たことがあり、大学時代に心理学専攻の人から話を聞いたこともあったので、ざっくりだが以下のような認識でいた。(当時そう記憶していた概要・傾向であって、実際とは異なると思う。)
- テスト概要
- インクの染みを垂らした紙を2つ折にしてできた模様を10パターン使用する
- それが何に見えるか答える(自由反応段階)
- どうしてそう見えたのか確認する(質疑段階)
- それらを基に人格を診断する
- インクの染みを垂らした紙を2つ折にしてできた模様を10パターン使用する
- テスト傾向
-
- 子供ほど想像豊かに回答する
- 大人ほど柔軟に回答できない
- 知的障害者だとちょっと異なる回答になる(ここはちょっと自信無い。)
-
んー、これを受けるのかー。
だってあれインクの染みですよね?インク垂らした紙を二つ折りにしただけですよね?
画像見たことあるけど、それ以上でもそれ以下でも表現できませんよ?
とか話したけど、ちゃんと受ければ形が見えてきますよと。事前に要チェックして欲しい性格の特徴を話してくれればそこを重点的にみてアドバイスとかも出来るので無意味ではありませんよとのこと。
1時間・1,300円程度で診断とのことで、折角だし受諾。
ロールシャッハ・テスト: 自由反応段階
受ける際は事前のネガティブ意識は割りきり、折角受けたのに何も見えないのもアレなのでいろいろ見てみる。
画像はWikipediaに全部載ってたので引用。http://en.wikipedia.org/wiki/Rorschach_test
1枚目
やはりただのインクの染みだった。でもよく見て何に見えるか言えという。
「蛾や蝉みたいなのに見えなくもないですね。」
全体を見ても何も見えん… だってタダの染みだもん。いびつな形や飛沫部分の所為で頑張ってもカラパイアで見た虫か花ぐらいにしか見えん…
「花?んーでもやっぱりいびつ。」
テスト中の反応も見られてる筈なので許可を取る。
「部分的なものでも回答していいですか?」(許諾後)「この部分がスナック菓子に見えます。」
「あ、やっぱり生八つ橋黒胡麻味。」
2枚目
「ゴリラか熊がハイタッチしてるみたい。」
「中央部分はステルス機?」
この後もキノコ雲や戦闘機系の回答が続く。だって線対称だし。
CoDかCivilizationの影響でそう見える傾向がある気がするのだが、攻撃性があるとか判断されるとやだなーとか若干心配になる。
4枚目
よくわからん… ってかどんなに頑張っても全部手塚治虫のゆるめタッチ抽象画ぐらいにしか見えん...
「折り紙のカブト…みたいな?」
「逆さまにしてみてもいいですか?」(許諾後)「んー、ここが人の顔?」
ロールシャッハ・テスト: 質疑段階
の筈だったが、自由反応段階終了時点で既に2時間以上経過していた為、別の日に持ち越しとなった。
- 今日は別の予約があるのでもうできない。
- 過去の被験者の意見から類推して診断も可能だが、診断結果はあくまでも参考程度となり信頼性が下がる。
- 質疑段階は後日でもそれ程支障は無いので、後日に続きやりましょう。
とのこと。診断結果はその更に2週間後とのこと。
まだテスト終わってないのに
このエントリを書くにあたって軽くググッてたら、以下の資料を見つけてしまった。
どうやら質疑段階中の、過剰なストーリー性だとか、勝手にペンで図示したりとか、曖昧すぎる回答だったりとか、詮索に逆切れするとかも診断基準にあたるらしい。そりゃそうだとは思いつつも判断基準がずけずけと書いてあったので読んでしまった。
思う所はあるけれど、結果が出てない段階でこれ以上探るのも良くなさそうなので、ここまで。
テストの続きの際はこのことを話し、あくまで当時そう見えた背景のみ話して診断してもらおう、でいいのかな。
これはこれで診断の信頼性が下がりそうだけど、仕方ない。
この辺りも判断材料にされるのだろうか。
この辺の本も後で読んでみよう。
- 作者: 高橋雅春,西尾博行,高橋依子
- 出版社/メーカー: 金剛出版
- 発売日: 2009/02/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る